ボードゲームにおける持ち時間のルールまとめ

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「Game Time LITE」

2010/03/10のエントリー『対局時計「ザ・名人戦 DIT-40」の基本的な使い方』で、「ザ・名人戦 DIT-40」で選べる持ち時間ルールを紹介した。
ボードゲームの持ち時間には他にどんなルールがあるのだろうと思い、少し調べてみたところ、「Game Time LITE」というiPhoneアプリを見つけ、ザ・名人戦とはまた異なるいくつかの持ち時間ルールがあることを知った。

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詳細
Game Time is a digital game timer. The visual design has been made by a tournament chess player to ensure maximum efficiency and minimal distraction.

(注:このページを開くと、iTunes立ち上げ要求ダイアログが開くことがあります。)

おそらく他にも様々なルールがあるのだろうが、これら2つから知ることができたルールをここにまとめておきたい。

ルール ルール説明
切れ負け 持ち時間が切れたら終了。
秒読み 持ち時間が切れた後、一手ごとの秒読み。
フィッシャー
Fischer
持ち時間が切れたら終了。
ただし着手ごとに一定時間が加算される。
カナダ式 持ち時間が切れた後、規定手数ごとに規定時間が繰り返される。
シャンチー国際 持ち時間内に規定手数をクリアした後、一手ごとの秒読み。
ブロンシュタイン
Bronstein
フィッシャー方式とほぼ同じだが、着手前の持ち時間を越える加算はされない。
シンプルディレイ
Simple Delay
あらかじめ設定されたディレイ時間を過ぎると持ち時間の減算が行われる。
アワーグラス
Hour Glass
自分の消費した時間が、相手に加算される。したがって、2人の持ち時間の和は常に一定。

私自身は、将棋で用いられる「切れ負け」と「秒読み」しか経験したことがなく、チェスなどで用いられているであろうフィッシャーやアワーグラスを体験したことがない。実際に体験してみないと実感が湧かないが、フィッシャーやアワーグラスでは、将棋ルール同等、またはそれ以上にスリリングで戦略的な序・中・終盤の持ち時間の使い方が要求されるのではないか、という気がする。

とりわけ、アワーグラスにするとどんな展開になるのか想像が付かない。双方10分で開始後、序盤で長考しすぎてうっかり残り1秒(相手は19分59秒に増えている)となったあと、相手がノータイム指しをしてきたら対応できるだろうか。

解説ページ紹介

さらにいろいろと調べてみると、持ち時間について詳細に解説しているページがいくつか見つかったので、それを紹介させていただく。

時間制限のためのルールや方式(システム)は日本語では持ち時間制、英語では"Time control"(時間制御)と呼ばれる。日本では一定の持ち時間を各プレイヤーに割り当てる方式が多いのでこう呼ばれているが、英語の方がより広い範囲も含める言葉としては適切にも思える。

持ち時間(もちじかん)とは、将棋、囲碁などのボードゲームをする際にあらかじめ定められた対局に使用できる時間限度のこと。持ち時間を使い切った対局者は負けとなる。対局両当事者に同じ持ち時間を定めることで公平を保ち、ゲームの途中放棄や故意の遅滞による相手への嫌がらせを排除する目的で設定される。

追加情報が得られ次第、随時本エントリーに追記して行く予定だ。

追記:海外の対局時計(ゲームクロック)

コメントで、海外で売られている対局時計の情報をいただきました(ありがとうございました)ので、ここで紹介しておきます。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • > チェスクロ探し中さん
    日本製のは高いですね・・・。
    おお!バックギャモン用チェスクロックですか。
    参考になりました。ありがとうございました。

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