「柿木将棋 for iPhone」動画レビュー

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iPhone 3GS」を購入

私事だが、先月iPhoneを購入した。
あれ?と思われた方がもしかしたらいらっしゃるかもしれない。そう、2009/07/05のエントリー「大画面タッチパネル液晶ガジェットを床に敷いて将棋を指したい」などで、「Android*1アプリ開発中」と私は述べている。そこで、一応AndroidでなくiPhoneを購入した理由について本エントリーの最後に書いておくことにする。

「柿木将棋 for iPhone」を購入

iPhoneを購入後、早速「柿木将棋 for iPhone(Kakinoki Shogi for iPhone)」を購入した。
まず、対コンピュータ戦におけるコンピュータの棋力について簡単に解説しておこう。
基本的に人間らしい自然な手を指してくる。敗勢になるとたまに水平線効果*2による手が現れるが、十分許容範囲内といえる。将棋倶楽部24における私のレーティングは二段くらいだが、適当に指していると最高レベルの7にはあっさり負ける。真面目に指せば負けない。個人的に、中盤が強く終盤が弱いと感じる。コンピュータ将棋には珍しいケースだ。

コンピュータのレベルは1から7まで選ぶことができる。レベル1を試したところ、そこそこ自然な弱さ(笑。・・・本当は笑い事ではなく、強くなってしまったコンピュータに「人間らしい自然な」悪手を指させるアルゴリズムは、実は相当難しいと考えられる)を披露していたし、初心者の海外ユーザーの方々の勉強にもってこいなのではないだろうか。

棋力の感じ方には個人差があるので、感想はこのくらいとしておく。また、棋譜を見ても客観的には棋力判断が難しいと思うので、棋譜紹介もやめておく。

iPhoneユーザーインターフェース

まだ日本ではそれほどiPhoneが広まっておらず、iPhoneユーザーインターフェース(以下「GUI」)がどんなものなのかに興味がある方々が多いのではないかと考え、とりわけ「柿木将棋 for iPhone」のGUIに着目した動画をYoutubeに公開した。
日本の方々には映像で十分で、今さら将棋ソフトの解説は不要だと思い、また「将棋、および将棋アプリの海外普及」を考慮し、英語版のGUIを使用し英語解説を加えた。
タッチパネルでスムーズに操作できているのがわかると思う。

柿木義一氏の公式サイトからリンクを頂く

今回動画レビューを公開するにあたり、「柿木将棋 for iPhone」の開発者である柿木義一氏に許可を頂きたくメールを差し上げた*3
すると、OKのお返事をいただけた。それどころか、氏のサイトからリンクを貼っていただけるという望外の展開に。実際、下記の通りである。これは本当にうれしかった。ありがとうございました。

iPhoneで、世界中のユーザーにとって将棋を身近に

ご存知の通り、iPhoneのユーザーは世界中に存在する。海外の方々が、「Kakinoki Shogi for iPhone」をはじめとする将棋アプリをきっかけに将棋に触れ始める(あるいはより深く将棋を好きになる)ことを願いたい。

おまけ・・・AndroidでなくiPhoneを購入した理由

私がAndroidでなくiPhoneを購入した理由を、以下にかんたんに箇条書きしておく。

  • 私は元々Softbankユーザー。キャリアを変更しなくて済む。
  • 次機種購入時に使える無料ポイントが結構たまっていた。
  • iPhone 3GSはSMS/MMSに対応している。
  • iPhoneパケット定額フルは比較的安い。
  • 以下の理由により、Androidの今後の動向を客観的に見守りたかった。
    • Androidは日本ではまだ初代機が発売されたばかり。
    • Googleから「Google OS」が発表され、Androidの先行きが不透明になった。
  • 旧携帯の新スーパーボーナスの契約が済んだばかりで、Android市場の成熟を待たず、機種変したくなった。

これで2年間はiPhoneを使い続けることになる。その間、Android市場は盛り上がってくるのだろうか。2年後以降に所有している携帯電話が何になっているかは、現時点ではわからない。
ところで、携帯を2つ持つのは個人的には有り得ないが、AndroidGoogle OSを搭載したタブレットPC、あるいはAppleタブレットMacには興味津々の今日この頃。果たしていつ登場してくるか、気になるところだ。

*1:携帯電話用ソフトウェアのプラットフォーム。いわゆる「Googleケータイ」で、日本ではNTT docomoから「HT-03A」という機種が販売されている。

*2:「フレーム問題」や「地平線効果」とも呼ぶ。詳しくは「コンピュータ将棋 - Wikipedia」などを参照。

*3:このご時世、勝手にアップするのが一般的だし、むしろマナーなのかもしれないが(きりがないので)。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

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