将棋だと持駒が・・・。立て掛けチェス「STRAIGHT UP CHESS」

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「立て掛け」という発想の転換

壁に掛けて、対局や鑑賞を行なえるチェスボードが最近発売になったようだ。個人的には、非常に感心というよりも、「へぇ、今まで無かったのか。」といった気持ちの方が強いかな。

Where Does Your Chess Set Play?
(中略)
Straight Up Chess brings you the world's first vertical wall-mounted chess boards.

Chess Decor, Vertical Chess Boards, and Handmade Chess Sets For Sale | Straight Up Chess

将棋に適用すると?

ゲストが来たときに詰め将棋的に楽しんでもよいし、自分の思い出のプレイをそこで再現してあげるのもいいだろう。 チェスという、普通は置くものを壁掛けにしたという発想が素晴らしいのではないか。似た様な発想で将棋版も作れそうな・・・。

将棋の場合は、持駒があるのでちょっと厄介だ。水平の仕切りをいくつか持った持駒置きスペースが必要か。省スペース化のため、垂直の仕切りは設けず、重ねておけるようにする必要があるだろう。それでもチェスに比べ視覚的に冗長感は否めず、ミニマルな美しさに欠ける。
でもちょっと見てみたい。もちろん洋風でなく和風な額縁に入れると似合いそうだ。例えば、適当にググって見つけた下記サイトで紹介されている和風額縁などなど。

額縁といえば絵画を装飾するものだと想像しがちですが、『掛け軸』や『屏風』に大変身!! ちょっとした書画・色紙等も大変に見栄えよく飾ることができます。

2008/12/17追記

持駒置きスペースは作らず、5×5マスだけの壁掛け将棋盤を作り、矢倉、穴熊などの囲いや陣形の鑑賞用に制限しても面白いかもしれない。人によって個性が出そうだ。
もしくはもっと簡単には、本格的な見栄えの将棋木駒と将棋木盤にうまくマグネットを内蔵すればよいのか。将棋駒はどの面も平面なのを活かせばよい。

駒台の憂鬱

持駒置きスペースについては、「フラ盤」でも同様に悩まされている点である。駒を自由に動かせる「フリーモード」機能を持つため、持駒は例えば「歩×9」のようには表現できず、すべて駒台上に歩を9個表現せねばならない。ちなみに、フリーモードで駒を別の駒の上に重ねて置いたとき、下の駒が駒台にピューンと飛んでいかないのは、飛ばすべき最適位置がわからないから。飛ばした位置に別の持駒が置いてあって重なってしまうとまずい。まぁ工夫すればうまく作れそうだが、現状そこまで考えていない。

もちろん、「持ち駒」こそが将棋というボードゲームの最大の特徴であり、心地よい複雑さ、歯応えや楽しさを増幅する長所である。将棋盤と駒台をグラフィカルに表現する者としても泣き言は言っていられない。
フラ盤の駒台は、すべての駒(歩18枚、香・桂・銀・金 各4枚、角・飛車 各2枚)を持駒にしたときにぴったり収まる必要最小限のサイズとしている(凝り性なので、サイズや駒配置などはピクセル単位で微調整した)。完全な「全駒」の棋譜を作って試してみれば、見ておわかりになれます。こういったちょっとした工夫を感じていただければ作者として幸いだ。

おまけ・・・・サッカーに適用すると?

サッカーのフィールドを背景にし、コリンシアンのフィギュア(下の私のコレクション*1と参考URL参照)を好きな布陣に置けるように仕切りを作った「STRAIGHT UP FOOTBALL」なるものを作ると面白いかもしれない(もうあるのかな?)。

*1:左から順に、ルーニーファンニステルローイベッカムギグススコールズ。本ブログの趣旨(将棋中心)と異なるため今まで一度も話題にしたことはない(話し始めたら止まらない)が、実は私は大のヨーロッパサッカーファン。アーセナルエミレーツスタジアムチェルシースタンフォードブリッジ等を訪れたこともある。そして一番好きなクラブはマンチェスターユナイテッド(残念ながらオールドトラフォードに行ったことはない)。今年のトヨタカップは楽しみだ。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

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