大陸の成り立ちを鑑賞しよう
「IDEA*IDEA」様にて、地球の大陸の変化をシミュレーションした動画が紹介されていた。
4億年前から地球の大陸がどう変化してきたかをシミュレーションした映像がありました。現在の大陸構成にいたるまでの過程、そしてこの後どうなっていくかが1分20秒ほどの映像になっています。
本当にこうなるかどうか疑問だが、興味深い。無論、結果の確認・検証は我々にはできないけれど。
さて、ここからが本題。
上記映像にインスパイアされて、小宇宙の成り立ちをたった1分で確認できるものを作ってみたので紹介しよう。
コアな将棋ファンの方々は、ピンとくるかもしれない。そう、ここで私が言っている「小宇宙」とは、「ミクロコスモス」のことだ。
「ミクロコスモス」とは?
「ミクロコスモス」とは、2008年時点で最長手数の詰将棋で、なんと1525手詰み! 詳細については、下記のサイトをご参照あれ。
ミクロコスモスは詰将棋の題名。1525手詰みであり、2008年6月現在、最長手数の詰将棋である。
1986年に発表され、同年の看寿賞長編部門を受賞した。
(中略)
その後、1995年に発行された『詰将棋探検隊』上で手数を伸ばした1525手詰みの改良図が発表された。
- 「橋本孝治 普通詰将棋作品集 第18番」
- 「ミクロコスモス − 詰将棋パラダイス」・・・変化や紛れなどの解説が詳細にされている。
詰将棋「ミクロコスモス」を超高速アニメーション再生で鑑賞しよう
下に表示されている将棋盤の上でマウスの左クリックをした後、キーボードの右キーを押しっぱなしにしてみよう。猛スピードで再生されるはずだ。
将棋盤が表示されていない場合は、Webブラウザのリロード(再読み込み)ボタンを押してみよう。それでも表示されなければ、「http://f11.aaa.livedoor.jp/~uzway/flaban/microcosmos.html」を参照いただきたい。
上のアニメーション付棋譜再現プレーヤー「フラ盤」は、30fpsで作っているので、右キー押しっぱなしで1秒間に30手進む。したがって、1525÷30=約50秒で初手から最後まで鑑賞できる。実際私のPC環境では約48秒で鑑賞できた(なぜ理論値より少し速いのかは不明)。
超高速アニメーション再生だと、詰将棋の手筋「知恵の輪」を演じる「と金」の動きがとてもコミカルに見える。
また、相手玉が幕乃内一歩*1ばりの「デンプシーロール」(∞(無限大)の軌跡)のような高速移動をしているのがわかる。しかも1周の振幅が一定でないため、狙い撃ちのカウンターを食らうこともあるまい。・・・しかし悲しいことに足だけ動いて攻めの手数が全く無い。
結局、1500手を過ぎついにスタミナが切れ、コーナー(1二)に追い詰められる。なんとか危機を脱したものの、再びコーナー(1九)に追い詰められ、最後は脇腹に強烈なボディーブロー(腹金)を食らい、壮絶なKO負け。
さらに、盤面上部のあわただしい動きとは正反対に、下部からゆっくりと、ひたひたと接近してくる「馬鋸」(うまのこ)の動きがなんとも気味が悪い。
「ビッグバン」に期待
上記の通り、「ミクロコスモス」発表以来、10年以上これを越える手数の詰将棋は発表されていない。超高速再生でも数分かかってしまうような記録更新作が、今後誕生することを大いに期待したい。
その際は、個人的には「ビッグバン」のような作品名を付けてみたい。
2009/01/23追記
タイトルを修正した。
(旧)「小宇宙」のみちのりを〜
(新)「小宇宙」の成り立ちを〜
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