すばらしいアイデアを思いつき、そしてそれを実現させてしまう若者達がいるものだ。
DimPは「直接操作」できるビデオプレイヤーだ。つまり、シークバーを動かす代わりにユーザーが画面内の対象を直接つかんで動かすことによってビデオの早送り、巻き戻しができるのだ。使い勝手として面白いだけでなく、ユーザーが望む位置にビデオの頭出しをするのが少なくとも2倍はスピーディーになる。
リンク先でも似たような言葉で述べられているが、
- 「画像認識→特徴物抽出→軌道抽出」
- 「マウスドラッグ軌道認識→最適シーク処理」
という2つの核となる技術の、高い次元での組み合わせ、といえる。ちなみに前者のテーマは大学院の研究で私も少しかじった。
上記記事で
一つだけ確かなことがある。開発者の少なくとも一部はAdobeにスカウトされるはず。
とも述べられているが、全くもって同意。Flash Player 9のフルスクリーンモードのように、いずれこの「オブジェクト利用型シーク機能」が搭載されそうだ。この場合、「Youtube」のようにFlash Playerを利用している動画サイトは、分け隔てなくその機能の恩恵を享受できる。・・・と思いきや、「ニコニコ動画」のように画面上に字幕を表示する動画サイトでは、字幕が邪魔してフルには恩恵は得られなそうだ。
棋譜再生プレーヤーに、同じような発想の機能は搭載できるか?
棋譜再生中、駒のマウスドラッグで指定局面まで簡単に移動できる・・・っていう機能は付けようがないか(駒台にも移動してしまうし)。
棋譜再生プレーヤーは、2008/05/15のエントリー「棋譜を投稿してコメントを付け合うコミュニティにプロ棋士も参加してほしい」でもチラッと述べたとおり、動画プレーヤーの連続時間系と違って離散時間系なのだけれど、シークバーを導入することはできる。初手をバーの左端、最終手を右端に割り当てて、手数で割って間隔を区切ってやればよい。ビシッと指定手数目に合わせることは難しいけれど、「中盤」や「終盤」など大雑把な局面に一瞬で切り換えることができる。技術的にもデザイン的にも、数時間あれば実現可能だろう。
もっとシンプルなところでは、例えば「kif2swf」様に搭載されている、「数字を入力して、指定手数の局面へ移動する」機能も便利だ。これはもっと簡単。いずれ「フラ盤」に付けるかもしれない。
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