例えば参考図。自玉はゼット。相手玉は13手詰めである。初手は▲2二飛成の一手(王手をかける手がそれしかない)なので、実質11手詰だが。興味ある方は考えてみて下さい。後日解答を載せます。(→9/18追記:コメント欄に解答を載せました。)
将棋では、「詰むときは詰ますべし」というのが美しいとされ、相手に対しての礼儀とされる。が、最短手順で終局とする手を最善手とする本コラムの定義においては、参考図では▲3一飛成、とするのが最善手である。以下、一例としては△3二金打▲同と(▲2二竜から詰ましにいくのは一手多くかかる)△同金▲2二金(▲同飛成でも同手数)△同金▲同飛成まで、参考図から数えると7手で終局となる。
最終盤、および自玉はゼットなので、参考図の局面から終局までの最短手数および最短手順は簡単に導けたが、この解を普通の終盤戦の局面において導くのは並大抵のことではない。ましてや中盤戦、序盤戦をや。
追記:見落としがあった。△3二金打のところ、△5五角等のほうが一手稼げて、9手で終局だった。
詰むときは詰ます≠最善手順
2005.09.15
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解答は、▲2二飛成△同金▲2一飛成△同玉▲3三桂打△1一玉▲2一金△同金▲同桂成△同玉▲3三桂不成△1一玉▲2一金まで13手詰。並べ詰みで変化も少ないため、手数は長いが非常に簡単な部類に入るだろう。
なおこの詰将棋は、「力がつく 最新詰将棋200題」(原田泰夫先生著)から引用させていただいた。原田泰夫先生の詰将棋本は、上記の他に「読みが早くなる 新作詰将棋200題」「強くなる 新詰将棋200題」「とっておき 詰将棋200題」の計4冊を所有している。いづれも綺麗な実戦形の詰将棋で、200題も載っているうえ値段も安い(800円程度)。おすすめします。