4/27のコラムの補足をしておく。4/27のコラムで紹介したオセロ棋譜解析は、40手目以降の各局面において、双方が最善手を尽くしたときにどちらが何石勝ちかを示している。これは、絶対的な、神の示す「形勢判断」であるが、人間的な勝ちやすさ、難易度を示しきれているものではない。例えば、現在40手目における黒14石勝ちの局面。黒が最善手を指した場合、41手目着手後の局面においても当然黒14石勝ちとなるが、他の着手でもすべて黒優勢(14石を上回ることはないが)かもしれないし、逆に最善手以外の着手ではすべて逆転し白良しになるかもしれない。後者である場合、その唯一の正解手が非常に見えやすいかどうか(つまり「次の一手何段コース」か)、ということが重要になってくる。そういった潜在的な形勢判断は、あの解析ページだけから判断することはできない。とはいっても当然他の変化もコンピュータはすべて読みきっているわけで、ただ単にそれを記述していないだけなのだが。
というわけで、将棋の棋譜を前記ページと同形式で表示する場合も、非常にシンプルなもので同等といえると思う。すなわちそれは、単に「終局までの手数のカウントダウンを行なう」ものである。続く。
続・オセロ解析と将棋解析
2004.05.04
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