超初心者2

さて、上記「自玉詰」の攻め手・受け手は、ともに「最悪の手を指し続ける悪魔」に相当する。しかし、将棋の初形から指し始めて、「(自玉詰の)詰めろ」に達することはありえない。
前コラムでは、将棋に限らずすべてのゲームを語る上で必要な、根本的な方向性を見失っていた。すなわち、対局者は
勝利を目指さなければならない」
ということである。その意味で、前コラムは全然見当はずれだったといえる。赤ちゃん同士の対局では、「王様を取れば勝ち(あるいは入玉点数で上回れば勝ちとか、相手に王手千日手をさせれば勝ち、など。もっとも、これらは初心者は知る必要はない(笑))」という根本的なルールを把握せずに指し続ける。悪魔同士の対戦にいたっては、勝つどころか負けようとしている(ただし反則手は許されず、第三者にとがめられて指し続けさせられる)。これはもはや将棋ではなく別のゲームである。
こうしたサンプルを含めようとしても無意味。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

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