三間飛車道場第2巻 書評

三間飛車道場第2巻「居飛穴VS4三銀」が発売になった。

三間飛車道場〈第2巻〉居飛穴VS4三銀 (東大将棋ブックス)
三間飛車道場〈第2巻〉居飛穴VS4三銀 (東大将棋ブックス)
毎日コミュニケーションズ 2004-08
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starいいのですが・・。

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章立ては、以下の通り。

  • 第1章 5一角型石田流
  • 第2章 4二角型石田流
  • 第3章 ▲5六歩早突き居飛車穴熊
  • 第4章 向かい飛車

第4章「向かい飛車」のページ数は22ページほどで、分量は少ない。6/21のひとくちコラムで述べたように、向かい飛車型を取り上げたことが個人的に意外であったが、やはり流行・ニーズなどを考慮し、ページ数ひかえ目で構成されたようだ。
いっそのこと向かい飛車型を消去して、第1章から3章の内容だけで一冊構成し(これは十分可能だと思う)、「居飛穴VS石田流」というサブタイトルを打った方が、売り上げ増が期待できたはずだ。それほど石田流の人気は高く、影響力は大きい、と私は思う(ただし第3章は、振り飛車側が石田流を目指さない変化もある)。
逆に、本書のサブタイトルに「石田流」を表記しなかった(やろうと思えば「居飛穴VS石田流・向かい飛車」とできたはず)ことに、編集者および所司和晴先生の意地とこだわりを感じる。なお、サブタイトル決定までの成り行きについては「編集後記」でも触れられているので、興味ある方は参照あれ。
大将棋ブックスシリーズにおける今回からの新たな試みとして、局面図に形勢判断記号が付いている。「定跡ガイド」シリーズを読んだ自分にとって、非常に懐かしく感じる。ただ、その労力に見合うだけの効果は、残念ながら私は感じない(ごめんなさいm(_ _)m。これは、記号表記作業は計り知れないほど大変だろう、という感想の裏返しでもある)。本文を見れば形勢がわかるからだ。下手に誤植を生んで本文と記号に矛盾が起きることのないよう、今後注意してほしいものである。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • vs居飛穴が主流になってしまうのは時代の流れなんですかねえ
    <a href=”http://soft.mycom.co.jp/td-joseki.html”>定跡道場完結編</a>で超急戦の変化がものすご〜く中途半端だったのが気になります。

  • 「三間飛車道場」第2巻の序章「基本図までの駒組み」を見た感じでは、次巻で紹介予定の変化が全く紹介されていなかったので、対居飛穴はこれで終了し、次巻からは急戦編かもしれませんよ。

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