羽生善治二冠の「2手目△3二飛戦法」

2008/03/12のエントリー「続・いきなり三間」で紹介した、第1回朝日杯将棋オープン戦・準決勝第2局▲丸山忠久九段VS△羽生善治二冠の棋譜と解説が、「asahi.com」将棋ページ内で正式に公開された。

 


< 第1回朝日杯将棋オープン戦 観戦記第21局 >
準決勝第2局 先手 ▲ 丸山忠久 九段 対 後手 △ 羽生善治 二冠

振り駒で後手となった羽生の2手目△3二飛(第1図)には早くも驚かされた。「後手になったらやろうと思っていた」と羽生。プロの間では最新の研究課題という。

興味をお持ちの方は是非ご参照あれ。

 

なお、2008/03/31に行なわれた第35回将棋大賞(日本将棋連盟制定)の選考会にて、

「最優秀棋士に羽生2冠、升田幸三賞に初の奨励会員・今泉氏」 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)

新手の考案者などに贈られる升田幸三賞に「2手目△3二飛」戦法を開発した今泉健司・奨励会三段(34)が選ばれた。養成機関の奨励会員が将棋大賞を受賞するのは初。

とのこと。
この権威のある場で「2手目△3二飛」戦法という名称が使われたことから、おそらくこの名称が今後定着するだろう。「いきなり三間(飛車)」というわかりにくい戦法名称は、幸いなことに流行ることはなさそうなので、以降私も「2手目△3二飛戦法」(またはときどきこだわりを持って「後手番猫だまし戦法」)と呼ぶことにする。

 

★2008/04/08追記:
最近発売された「将棋世界」2008年5月号の41ページでは、「いきなり三間飛車」と書かれていた(2008/03/04に行なわれたC級2組 伊奈−遠山戦についての言及の中で。文・上地隆蔵氏)。もはやこの戦法名称にも慣れてきた(聞いてパッと戦型が思い浮かぶようになった)ので、どちらでもいいや(苦笑)。

当エントリーも含め、本ブログ上で数回にわたり取り上げてきた2手目△3二飛戦法について、最終的に2008/04/04のエントリー「2手目△3二飛戦法 まとめ(特許明細書風)」にまとめた。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

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