王位戦第2局 羽生善治名人の2手目△3二飛戦法 ふたたび

前エントリーで紹介した通り、王位戦第2局で羽生善治名人が2手目△3二飛戦法を採用。

将棋の深浦康市王位(36)に羽生善治名人(37)=棋聖、王座、王将=が挑戦している将棋の第49期王位戦7番勝負の第二局が23日午前9時から、愛知県豊田市のホテルフォレスタで指され、先手番の深浦が39手目を封じて1日目を終えた。
羽生の3二飛に対し、深浦が角交換から乱戦を挑んだ本局は、大駒が何度も振り換わる激しい展開となった。

棋譜は上記サイトから参照可能だ。

2008/04/02のエントリー「羽生善治二冠の2手目△3二飛戦法」でも述べた通り、羽生名人は以前2008/02/09に行なわれた朝日杯将棋オープン戦、対丸山忠久九段戦でも2手目△3二飛戦法を用いている(棋譜「asahi.com :第1回朝日杯将棋オープン戦 観戦記第21局 - 将棋」参照)。タイトル戦という大舞台で、ついにやりましたか。

ありえない局面に見えるが、かなり先のほうまで定跡化されている。具体的には、26手目△7二銀の局面(第2図)は「将棋世界」2008年4月号の「緊急講座 2手目△3二飛戦法を指してみよう」(講師・長岡裕也四段)の第6図として載っている。この局面は「受かってはいるが、怖いところではある」と述べられている。深浦王位は、もちろんこれを知っていて、事前研究により勝算を持ってこの変化に飛び込んだのだろう。

この対局は2日制なので、決着は明日つく。結果が楽しみだ。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

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