NHK杯・高橋九段VS豊島四段戦
2009/04/19に放送されたNHK杯・高橋道雄九段VS豊島将之四段戦は、後手・豊島四段の快勝。綺麗に捌きあった、81手目▲5五同歩(第1図)の局面が印象的だ。「嵐の前の静けさ」という言葉がぴったりか。ただし、先後ともに非常に固い囲いに見えるが、銀冠側はそうでもないらしい。「嵐」の終盤戦は、あっという間に終わってしまった。
第1図から、△6六歩▲同金△7四桂▲7五金△8六香▲同銀直△同桂▲同銀△4五角▲7九香△6八歩!?(図省略)と進行。△7四桂から△8六香は、形は崩せるものの駒損の攻めのため指しにくい。なるほどそう指すものですか。
「聖闘士星矢」の聖闘士の階級は変わらない
せんす氏の感想が面白い。
A級復帰の高橋九段、ちょっと前の期にも開幕早々佐藤四段に敗北したことがありますが、昨日の結果をみて、失礼ながらA級棋士=黄金聖闘士ながらも「聖闘士星矢」で早々に負けてしまう牡牛座のアルデバランみたい、と思ってしまいました。(ごめんなさい!)
「言い得て妙」で、大笑いしてしまった(同じくごめんなさい)。
「聖闘士星矢」は確か私が小学生のときに流行っていて、とても大好きだった。「何で青銅聖闘士が黄金聖闘士より強いんだ?負けた黄金聖闘士達は青銅聖闘士に格下げになって、主人公達は黄金聖闘士にならないのか?」などと当時考えたかどうか定かではないが、今は「検索」という便利なツールがあるので、調べることができた。
実力は一般には黄金>白銀>青銅と考えられているが、本人がどの階級の聖闘士になるかは実力もさることながら、各々に生来宿命づけられている守護星座が大きく関係しているため、階級による実力差は絶対的なものではなく、下級聖闘士の実力が上級聖闘士を上回ることもある。
本人自身の生まれながらのポテンシャルとはほぼ無関係に守護星座が決まっている、ということなのだろうか。そして、実力を示しても聖衣・階級を変えることはできない、と。どこかの宗教の身分制度と似ている。
「関西若手四強」の活躍に期待
上記の豊島四段ともに「関西四強」*1と呼ばれる稲葉四段が、タイトルに絡む活躍を見せている。
羽生善治棋聖(名人・王座・王将)への挑戦権をかけた第80期棋聖戦の挑戦者決定トーナメント準決勝が14日午前10時から大阪市の関西将棋会館で行われ、午後6時39分、先手の稲葉陽四段(20)が81手で谷川浩司九段(47)を下し挑戦者決定戦進出を決めた。5月に久保利明棋王−木村一基八段の勝者と対局する。
http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/090415/shg0904150956000-n1.htm
個人的に久保棋王を応援しているため、今回の活躍はここまでとして(笑)、今後の関西四強の活躍が楽しみだ。ところで、将棋界には毎年1人だけ聖闘士がいるようだ。その聖闘士が纏う聖衣の名は、「棋聖衣」。
おあとがよろしいようで(くだらなくてごめんなさい)。
コメント