「不確実性の経済学入門」が、確率やゲーム理論の勉強になります

遠山雄亮四段のブログで、下記のように述べられている。

ちなみに飲みの席でかなり盛り上がったのがゲーム論と確率論。しかしこれがさっぱりちんぷんかんぷんで(苦笑)

王座戦開幕、その他雑記: 遠山雄亮のファニースペース

(「ゲーム論」というのは「ゲーム理論」の誤植かな?)
将棋世界」誌の中で、先崎学八段も同様のことを述べられていた。きっと勝又教授(勝又清和六段)を先頭に、お話が盛り上がっているのでしょう。

ゲーム理論や確率について、とても面白くて勉強になる読み物が、現在発売中の「週刊東洋経済」2008/09/06号の特集『あなたの常識をひっくり返す?「不確実性」の経済学入門』だ。ゲーム理論や確率の簡単な導入程度の話から、期待値理論、ベイズ理論、期待効用など、興味深い理論が簡潔に説明されている。より詳しく勉強したい方のために参考書の紹介もある。いくつかを下記で紹介しておこう。興味ある方はご参照あれ。
ちなみに紹介されている参考書のうちの1つ、「経済物理学の発見」(高安秀樹 著)については、当ブログの2005/11/19のエントリー「エコフィジックス」でレビュー済みだ。

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starそれなりに面白かったけれど、統計学や確率論を習った人には当たり前の話ですよね
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目次

将棋ネタへの活用(ToDoリスト)

「ゲーム理論から見た将棋」の続きとして、マクシミン原理から

を解説するエントリーのストックがあり、構想は固まっているのだが、まだ文章にできていない(とにかくなんでも行動が遅い)。
「期待効用」や「ベイズ推定」も将棋ネタに繋げられそうだが、まだ思い付かない。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 控え室中継は見ていましたが、あれをおもしろいと思う人はよっぽどコアなんじゃないかと思いました。
    情景説明。机の上にカメラが載っていて、同じ机の上に将棋盤が二面、その向こうの壁に掛け軸が写っています。それで盤面を囲んでプロ棋士たちがしゃべりながら駒を動かしていました。音声なし、横からしか盤が見えないのでどんな変化が検討されているかわかりません。ちょうどサイレント映画みたいな感じです。あるいは他人の部屋をのぞき見している感覚。画質もそれなりで、特にコマ落ちもしませんでした。
    試みとしてはおもしろく、新しいとは思いました。こういう需要もあるでしょうね。
    まあ自分は飽きて5分でウィンドウを閉じたくちですが。対局者のウェブカメラも見ないからなあ。
    ウェブカメラも盤面と対局者と2種類置いているところがありますが、どちらがアクセスが多いんでしょうね。

    それと、受け身のインターネットは同感です。なんだかみんな行儀良くなってしまって、新しいものを自分が作ろうみたいな風を感じないのは気のせいなのかなあ。web2.0がいまや1.0以下に感じます。

    長いなあ。自分のブログに書いてトラバ打てよというつっこみは無しでお願いします。笑

  • >readingknowledgeさん
    コメントとてもうれしいです。「はてな」はコメント文字制限が無いんですかね。良いですね。

    控え室中継の方法は、今後の検討課題ということでしょうね。「のぞき見」されるプロの検討陣の方々の中には、あまり気分よく感じない方もいると思います。今後音声が入ってしまったら、間違ったことが言いにくくなって自由な検討ができなくなりそうですし。控え室への広告設置およびそれによる収益は本当に期待できそう。荘厳な対局場には広告設置はやりにくいでしょうから。
    ウェブカメラアクセス数は、盤面カメラの方が多いのではないでしょうか(勘ですが)。まさにリアルタイムで「次の一手」を見られるので。対局者カメラでは何指してるかわかりにくいですから。

    > なんだかみんな行儀良くなってしまって、新しいものを自分が作ろうみたいな風を感じないのは気のせいなのかなあ。
    私も同感です。気のせいではないと思います。Web上のインフラ整備は急速に進んでいますが、そこに載せるコンテンツはプロが作成したものが多くなってきていると思います。Web市場が成熟して、載せるようなタイプの人種はプロ化しているから、とみなすこともできるかもしれませんが。
    能動的部分にしても、コミュニティでわいわいやっているだけに落ち着いてしまっている(ように私は感じる)のは何かさびしい。

  • 控え室の音声を拾ったら、将棋以外の話ができなくなりそうですよね。それはあんまりかわいそうな気がします。
    控え室の盤面のみを中継してくれればそれで十分と思うのは将棋馬鹿だからか。。

    絶賛されているところ申し訳ないんですが、控え室内に広告を置く意味はないんじゃないかと思うんですが。動画を全画面表示しているならともかく、ブラウザのウィンドウの中で、動画のフィールドと並列して広告を表示すればすむ話じゃないですか。動画の中に、テレビのコマーシャル的な宣伝を差し挟むのは視聴者としてはやめてほしいですけども。

    もっとみんなで知恵を出し合って考えれば斬新なものが出てくるんじゃないかなあ。

    梅田さんの本のパクリになりますけども、自分がやらなければ世界に起こらないことを探して、それをやって生きていきたいなと、自分は思います。

  • Youtubeが頑なにバナー広告を貼るのを拒み、未だに収益を確保できていないことが示す通り、バナー広告には相当なマイナス効果があるのではないでしょうか。ニコニコ動画の場合は「ネタ化」することでユーザーの嫌悪感を相当緩和できている気がしますが。

    一方、野球中継が示す通り、「自然な」画面内広告は市場で認められていて効果もあるのではないかと思います。画面内の棋士が、特定ブランドのお茶を自然に飲んだりしてたらとても効果的かと。

    ただし野球中継は「テレビ」上の話で、「ネット」上ではPull型メディアの性質上「コンバージョン」の評価が非常に高いそうで、「見えてるだけ」の画面内広告はテレビほどには評価されていない(定量的評価が困難。それにひきかえテレビ広告の評価ってテキトーそうですよね)のは確かです。

    バナー広告内で商品の購入まで行なえる(つまり、バナー先のサイトに飛ぶ必要がない)技術があるそうで、そのうちこれが当たり前になると思います。

    さらに進んで、動画内の商品をクリックできるようにして、表示されるポップアップで商品情報の紹介から購入までできるようになる日もくるかもしれません。動画像内の物体を画像抽出する技術も上がってきているようです。

    ここ数日行なわれていたWebスタートアップ企業の展覧会「TechCrunch」の記事がとても面白いですよ。「Sekai Camera」(by Tonchidot)というドラゴンボールのスカウターを実現するようなアイデア・技術などなど。

    ソフトウェアで実現できることに関しては、斬新なアイデアもそうですが、その実例のプロトタイプを速攻で作って見せられるスピード感が重要ですね(Googleが代表例)。「百聞は一見にしかず」で、やってみることは新たなひらめきを生みやすい利点もあります。

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