控え室中継

こんな試みが行われているのか。なるほど。

昨日の第21期竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局で、新しいネット中継の試みが行なわれた。それは、控え室の様子を Stickam を使い、生で音声無しで(当初は音声を拾っている時間もあったらしい)流しっ放しにするという試みである。

将棋の海外伝播などについてのブログ: 昨日の控え室の映像の最大瞬間接続数は4000を超えていた

「壁を広告スペースにして、掛け軸のかわりに広告を設置できるようにする」というアイデアも披露されており、参考になった。

棋譜や解説を目当てに対局中継サイトに訪れた方は、「とりあえず」控え室中継ウィンドウを開いておいて全く損は無い。これまでも対局中継サイトを利用してきた方の満足度は間違いなく上がっているだろう。これが「満足度アンケート」などで評価が可視化できれば良いが、できないのであれば「サイト滞在時間」がどれだけ伸びているかどうか、などで効果を評価することになる。

新規ユーザーをどれだけ獲得できたか、という視点では、これまでも対局中継サイトを利用していたユーザーと今回控え室中継ウィンドウを見たユーザーはほとんど重複しているはずなので、「中継サイト全体」としてどれだけ「ユニークユーザー」が増えているかどうかを評価することが必要となるだろう。しかし今後、控え室中継が面白くなっていけば、そちらをメインで(もしくはまさに控え室中継のみ)閲覧するユーザーが増えていってもおかしくない。

それにしても、どんどん「受け身のインターネット」(Push型コンテンツに依存するインターネット利用)化が進んでいくなぁ。

2008/09/20追記

本エントリーの始めで、「「ゲーム論」というのは「ゲーム理論」の誤植かな?」と書いたわけだが、誤植じゃなかったようだ(失礼しました)。
たまたま大平武洋五段のブログ「続・大平の挑戦!」で遠山先生と同じ頃の下記エントリーを見つけた。

数日前の夜の話。またも数時間に及ぶ議論になってしまいました。 将棋には持将棋というのがあって(お互いに敵陣に自玉が行って、お互いの玉を詰ますのがほぼ無理になった状態。)飛車、角を5点、玉を除く残りの駒を1点と考えて、24点以上お互いがあれば引き分けで、23点以下は負け(全部で54点)というルールです。

詳細は上記エントリーをご参照下さい。
本当に「ゲーム論」だったんですね。熱い。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

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