前回の続きを少し。
ベーブルースは、打高投低の時代だからホームランを打ちまくったわけではない。2位が僅差で続いているわけでもなく、ぶっちぎりなのである。
当時の野球は、スポーツとして成熟していなかった。選手層も薄い。大投手がいれば、どうしようもない投手もいたわけだ。それはバッターにもいえる。現代では、ある投手が調子を崩し成績が落ちると、その投手は2軍に落ち、実力的にはさほど変わらない活きのいい投手が代わりに2軍から上がってくる。しかし昔は、どんなにひどい投手でも1軍にいることができた。一流打者は、そういった投手から固め打ちすればよいわけだ。大投手との対戦成績は、ほどほどでもよい。
スポーツでも何でもいえることだが、その集団の層が厚いかどうか、成熟度が高いか低いか。その平均はどうか。こういったことがポイントになる。続く。
続・ベーブルースの時代と正規分布
2004.04.15
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