「手」の定義・続き

前コラム「手」の定義の続き。
前コラムの図(先手番)は、明らかに先手優勢の局面である。一手詰めの局面なので非常にわかりやすい。ここで、手番は非常に重要である。相手の手番だったら、たちまち先手不利となる。
このような「優勢の局面」における、最善手、次善手、悪手、最悪手の各用語を、本サイトでは以下の定義としたい・・・と書いていこうと思ったが、いざ書くとなると、非常に説明が難しい。「再帰法」の考え方をどう説明すべきか・・・
とりあえず、前項の図(優勢局面)における最善手、次善手、悪手、最悪手を挙げていこう。

  • 最善手
    • ▲2二金打。「最短で終局とする手が最善手」という考え方だ。詰む将棋において、長手数余詰めよりも短手数で詰むほうを良しとするのと同じ考え方である。
  • 次善手1
    • ▲3二金。▲3二金以下、両者が最善を尽くすと△1一玉(これしか手がない)▲2二金寄(直)と三手で終わる。
  • 次善手2
    • ▲1九玉。当初これには後手はどうがんばっても3手で終わるという、上記の次善手1と等価の予定だったが、後手に好手があった。△2八金▲同玉△3八歩成▲同玉△3一玉▲3二金打というように、両者最善を尽くしたとき次善手1より終局まで大幅に手数がかかる。したがって、次善手2は1よりも劣る。ただ、当然▲1九玉で形勢が逆転しているわけではない。
  • 悪手
    • いろいろ。悪手のうち、ましな悪手は▲2八金。この場合、両者相手玉を詰ませることができず、持将棋になる。ひどい悪手は、▲2四金引など。この着手の瞬間、形勢が逆転し、以下両者が最善を尽くすと先手が3手で負け、終局する(△3八歩成▲1九玉△2八と)。
  • 最悪手
    • ▲1九金または▲3九玉。この場合、以下両者が最善を尽くすと△3八歩成の1手で終局。

いちいち「以下両者が最善を尽くす」を太線としたのは、これが重要な意味を持つからだ。「以下最善を尽くす」って言ったって、一手進んだその局面での最善がまたわからないじゃん、とおっしゃるかもしれない。が、それは違う。すべては詰みの局面からの逆算なのだ。上の例は、最終盤なので「両者最善を尽くす」の意味がわかりやすい。詰将棋においては、攻め方は最も早く詰まそうとし、逃げ方は最も超手数にしようとする。これは、何も詰将棋に限った話ではない。優越のついた局面なら、あてはまることなのである。
(以下続く(いつ書くか不明))

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • ▲2八金でも△同金▲同玉となれば後手は歩を守りきれないので先手勝ちではないでしょうか。

  • なるほど。▲2八金△同金▲同玉△2二金、または始めから▲2八金△2六金▲1八玉△3一玉と進むと後手玉を捕まえられないと思ったんですが、よく考えると、局面が収まったあと玉・金2・と金があれば後手玉(玉と金だけ)を捕まえられますね

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