月度レーティング十傑平均

ついつい最高レーティングにだけ目を奪われがちであるが、レーティングが上昇傾向にあるのはトップ集団全体にいえることだ。
右は、24の月度R十傑のレーティングを、月ごとに平均を取り、グラフ化したものである(フリーソフトで作成)。横軸は月、縦軸は平均レーティングを表す。一目瞭然である。もちろん「隠れ十傑」(対局ポイントが30に満たない方々)もいるわけで、それらのデータは考慮していないのだが、上昇傾向は十分に見てとれる。なんと最近では十傑の平均が2800を超えている。最高Rが今月ついに2900点に達したのも、傾向からして当然のタイミングだったともいえそうだ。余談だが、2003年4月に平均レーティングが一旦ガクンと落ちている。何か要因に心当たりがある方は、一言いただければ幸いである。
私のPCにはexcelが入っていないので算出できなかったのだが、お手すきの方がいたら最小二乗法で一次式をグラフ化していただきたいものだ。十傑平均Rがいつ頃3000点を越えるかが見えてくるかもしれない。データは以下の通り(くたびれた。なお、グーグルの電卓機能で求める、というマニアックな手法をとった(笑))。


2002 8 2717.5

2002 9 2712.3

2002 10 2714.7

2002 11 2723.5

2002 12 2733.7

2003 1 2737.0

2003 2 2748.5

2003 3 2751.2

2003 4 2710.0

2003 5 2710.8

2003 6 2721.5

2003 7 2729.3

2003 8 2734.1

2003 9 2762.5

2003 10 2765.0

2003 11 2743.3

2003 12 2747.3

2004 1 2776.5

2004 2 2802.5

2004 3 2778.8

2004 4 2809.5

2900点台の方が現れているくらいなので、今月は更なる上昇が期待される。

追記:補足をしておくと、「トップの2900点台という点が、十傑レーティング平均を高めてくれる」、と単純に述べているわけではない。「トップが2900点台を出せる土壌が出来上がってきているのだから、トップ集団の平均もきっと上がっている」という意味合いである。
例えば極端に言えば、レーティング100点台ばかりの集団にデクシー氏が入ったところで、「2600点以上の人と400点差の人との対局ではレーティングが移行しない・・・云々」というルールがなかったとしても、2900点に引き上げるには1000局以上勝ち続けなくてはならない。2900点を達成できたのは、デクシー氏が対戦相手とする集団のレーティングも上がってきているからだ。・・・もっとも、皆さんも感じられている通り、今のデクシー氏の点数はその要因よりも、トップ集団の点数を一人で吸い取っているから、という要因のほうが大きいだろう。そのため5月の十傑R平均が急激に上昇するかどうかは定かではない(そもそもデクシー氏の対局ポイントは規定条件に達するのだろうか)。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

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