つい先日、東大将棋ブックス「石田流道場」が発売された。
すると今度は、創元社から「決定版 石田流新定跡」が発売された。
筆者は鈴木大介先生。3章構成で、
- 第1章 超急戦編
- 第2章 対急戦編
- 第3章 対居飛車穴熊編
となっている。
第1章の超急戦編とは、初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△8五歩▲7四歩!?と進める、最近話題の例の変化のことである(ちなみにこの変化は、「石田流道場」では居飛車有利の結論)。
第2章は、対△7二飛と対棒金。
第3章は居飛車穴熊に対する戦術として、ダイヤモンド美濃にがっちり組んでから戦う手順と、▲7六飛・▲7七角型から速攻を仕掛けていく手順の2つが取り上げられている。
どの戦型も石田流側が良くなるように書かれているが、これが公平性に欠く(石田流側に都合の良い手順しか紹介していない)ためなのか、実際に石田流側が作戦勝ちのためなのかは定かではない。とにかく、石田流党ならば必読だろう。
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