IS03、LYNX 3D、Desire HDでフラ盤を再生できた

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最新Android端末でフラ盤を再生できるか?・・・結論

まず結論から書いておくと、以下の通り。なお「再生」とは、一手進める/戻す、最終/開始局面へ、などの操作のことを指す。(12/03誤記訂正)

  • Softbank Desire HD(Android OS 2.2)・・・再生可能。想定通り。(docomo Galaxy Sは未調査)
  • au IS03docomo LYNX 3D(いずれもAndroid OS 2.1)・・・再生可能!再生できるとは想定していなかった。
  • Desire HDは動作速い。IS03LYNX 3Dはスローな印象。
  • 操作ボタン類のタッチにくせがある。Desire HDでは、描画されているボタンのやや下の方をタップすると反応する、など。
  • IS03LYNX 3Dでは、ピンチアウトではアンチエイリアス処理がうまく働かないようで、駒のふちの線がややガタガタになる。
  • フリーモードで駒を移動することができない。ドラッグすると盤面含むWebページ全体が動いてしまうので。
  • docomo Xperia(OSバージョン不明)・・・Flash非対応なので表示できない。

12/03追記

再度店頭でDesire HDとIS03を見てきた。そして大きな勘違いに気付いた。Desire HDのほうはとても綺麗(線は特別ガタガタしていない)で再生スピードはPC同等だった。前回はうっかりロードしきる前に動作チェックしてしまっていたのかもしれない。
(追記ここまで)

以下蛇足。

諦めていた「ケータイ」向け

プロフィールに記載の通り、私は「フラ盤」という棋譜再生プレーヤーを開発し、2004年から配布している。

スキルと手間の都合から、フラ盤はPCインターネット向けのみとし、ケータイインターネット向け対応は行ってこなかった。フラ盤はスクリーン上にボタンを持つため、タッチスクリーンを搭載しないケータイでは、仮にモバイルFlash搭載機種で表示できたとしても操作ができない。

時代は流れ(といっても6年程度だが)、近年iPhoneAndroidをはじめとするタッチパネルを標準搭載したスマートフォンが台頭してきたのはご存知の通り。
Flashをはなから搭載する気のないiPhoneはさておき、Android OS 2.1以降Flashを搭載するようになったAndroid端末ならば、フラ盤を再生できるのではないか*1?これを確かめるため、・・・いや、携帯電話購入検討のついでとして*2、家電量販店の携帯電話コーナーに行ってきた。

期待通りのDesire HD

まずSoftbankのDesire HDから。Desire HDはAndroid OS 2.2、およびFlash10.1を搭載している。Flash10.1はPC向けFlashとモバイル向けFlashの系譜を合流させたようなバージョンであり、PC向けに作られたフラ盤を再生できるのではないか、という期待を持っていた。

特に画像等もなくいきなり結論だが、無事再生できた。
docomoGalaxy Sも調査したかったが、ネットワークに繋がった端末が無く、できなかった。

想定を上回ったIS03LYNX 3D

Desire HDで再生できたことで満足していたのだが、一応ダメもとでLYNX 3Dで試してみた。LYNX 3DとIS03は、Android OS 2.1、およびFlash Lite 4.0を搭載している。Flash Lite 4.0は携帯電話向けFlashプレーヤーであり、詳しくは知らないがActionScriptの解釈などが不十分で、再生できるFlashコンテンツが限られているというのが私の認識だった。

しかし実際に試してみたところ、再生できた。これは想定外で、うれしかった。調子に乗ってIS03でも確かめてみたところ、これまた成功。

描画が汚い(12/03誤記訂正)

はじめに書いたように、

  • IS03LYNX 3Dは再生がスローな印象。
  • 操作ボタン類のタッチにくせがある。Desire HDでは、描画されているボタンのやや下の方をタップすると反応する、など。
  • IS03LYNX 3Dでは、ピンチアウトではアンチエイリアス処理がうまく働かないようで、駒のふちの線がややガタガタになる。
  • フリーモードで駒を移動することができない。ドラッグすると盤面含むWebページ全体が動いてしまうので。

などが弱点だ。スローなのは慣れるだろうし、おまけ機能であるフリーモードが使えないのも許容できると思うのだが、アンチエイリアス処理がうまく働かないのは個人的に不満だ。描画が汚く、美しくない。フラ盤の作りが悪いからだろうが、非常に残念。なお、動作がスローなのはフラ盤がActionScript1.0で作られていることと、私のコーディングが冗長でひどいからだろう。

XperiaはNG

これはダメもとというか表示できないことの確認だったのだが、Xperia(OSバージョン不明)で確認したところ、想定通りフラ盤を表示できなかった。2.1にバージョンアップされたものだったかどうか確認しなかったが、いずれにせよ2.1にバージョンアップしてもXperiaFlash非対応だそうなので、仕方ない。

こういった個人的な事情もあり、Flashを搭載したAndroid OS 2.1以降の端末はとても魅力的だ。

*1:私はOS 1.6のAndroid端末しか所有していないので知らなかった。

*2:茶化してみたが、事実、IS01の購入を検討していた。新規契約時の端末代がまさかの20,000円とのことで、あえなく断念。

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この記事を書いた人

「三間飛車のひとくちメモ」管理人、兼「フラ盤」作者、兼二児のパパ。将棋クエスト四段。
「三間飛車の普及活動を通して将棋ファンの拡大に貢献する」をモットーに、奇をてらわない文章とデザインで記事を書き続けています。

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