さて、上記「自玉詰」の攻め手・受け手は、ともに「最悪の手を指し続ける悪魔」に相当する。しかし、将棋の初形から指し始めて、「(自玉詰の)詰めろ」に達することはありえない。
前コラムでは、将棋に限らずすべてのゲームを語る上で必要な、根本的な方向性を見失っていた。すなわち、対局者は
「勝利を目指さなければならない」
ということである。その意味で、前コラムは全然見当はずれだったといえる。赤ちゃん同士の対局では、「王様を取れば勝ち(あるいは入玉点数で上回れば勝ちとか、相手に王手千日手をさせれば勝ち、など。もっとも、これらは初心者は知る必要はない(笑))」という根本的なルールを把握せずに指し続ける。悪魔同士の対戦にいたっては、勝つどころか負けようとしている(ただし反則手は許されず、第三者にとがめられて指し続けさせられる)。これはもはや将棋ではなく別のゲームである。
こうしたサンプルを含めようとしても無意味。
超初心者2
2004.01.28
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